育ち盛りの男の子が6年間使うので、品質や機能性は勿論のこと、背負うのが楽しくなるランドセルを買ってあげたいですよね。
しかし、男の子向けのランドセルを選ぶ際に「売れ筋のランドセルを買えば大丈夫!」「とにかく展示場へ行ってみよう!」といった考えだと失敗します。
ランドセルの本質は「6年間満足に使えるのか」「荷物を背負いやすいのか」といったことなので、素材・保証・機能性などもチェックしましょう。展示場や通販サイトでは分からないことが多いので、ランドセルの選び方を間違えると数年でダメになります。
色々な思いを込めてランドセルを買うのですから、入学式から卒業式まで愛着を持って背負って欲しいですよね♪
どのランドセルも一長一短ですが「ランドセルの売上数」と「先輩ママ達のクチコミ」から、男の子向けのランドセルランキングをご紹介します。
この記事の目次
2025年入学用!男の子向けのランドセルランキング
ランドセル選びで、絶対に妥協してはならないのは以下の3点です。
- 信頼できる素材・製法なのか(海外製造はキケン)
- A4ファイルが余裕を持って入るのか
- 6年間の保証がついているのか
このランキングは、これら全ての基準を満たしたランドセルのみを掲載しています。
あとは商品の「良い点」「悪い点」を確認し、最終的に購入者のクチコミを見て頂くことで、ランドセル選びに失敗することはありません!
セイバン(天使のはね) モデルロイヤル・レジオ・スマート
レジオ・スマートの悪い点
- 人工皮革ではやや高めの値段
- カラーバリエーションが少ない
レジオ・スマートの良い点
- シンプルな高級感溢れるデザイン
- ハイクオリティモデル
- キズが目立ちにくい表面加工
モデルロイヤル・レジオ・スマートは、セイバンの技術を全て注ぎ込んだ人工皮革では最上級モデルです。無駄な装飾は一切入れず、格式あるデザインをモチーフにしており、高学年になっても飽きずに使えるデザインです。
レジオシリーズには「ノワール」というランドセルもありますが、同じ人工皮革で作られていて、デザインはスマートよりも遊び心ありです。装飾を少し入っているタイプの方が良ければ、ノワールも検討してみてください。
セイバンは早期予約の割引で10%OFFになる特典があります。早めに予約をした方がお得なので、カタログを見たり他メーカーのランドセルを見て、いいなと思ったら早めに動くのがおすすめです。
鞄工房山本 レイブラック
レイブラックの悪い点
- 人気のため、完売が早い
レイブラックの良い点
- 牛革を使っているのに手の届きやすい価格
- 内装カラーもオールブラックでカッコいい
- 職人が磨き上げたアンティーク金具がアクセント
レイブラックシリーズは、山本鞄でもっとも人気があるモデルで、かぶせ・本体に牛革を使用し、ランドセルの内側も全て黒で統一したオールブラックのランドセルです。
本体の黒にアクセントカラーのステッチが輝く男の子らしいデザインが特徴で、金具は職人が一つ一つ磨き上げたアンティークブロンズ、かぶせのカシメとファスナーの引き手は好奇心旺盛の男の子にぴったりなコンパス柄が採用されています。
池田屋 ベルバイオスムース・カラーステッチ
ベルバイオスムース・カラーステッチの悪い点
- かぶせ裏に時間割ポケットがついていない
- 反射材は別売り(シールタイプ)
ベルバイオスムース・カラーステッチの良い点
- 牛革&クラリーノ素材を使った良いとこどり仕様
- 負担のかかる肩ベルトは牛革を使用
- 完全無料修理の6年間保証
ベルバイオスムースはこのモデルのために特注した特別素材で、牛革のツヤ感と人工皮革の軽さ、両者のいいとこ取りをしたランドセルです。総マチ幅16.5㎝の大容量モデルで、池田屋ランドセルの中でもっとも人気があるモデルです。
萬勇鞄 ノブレス(牛革)
ノブレス(牛革)の悪い点
- リコーダーケースの取り外しができない
- カラーバリエーションが少ない
- 定番人気なので、周りの子と被りやすい
ノブレス(牛革)の良い点
- 熟練の職人の手作りランドセル
- 牛革のランドセルが6万円台で購入できる
- キズに強く、ついても目立ちにくい
萬勇鞄は伝統的な技法を使った手縫いランドセルにこだわっています。萬勇鞄の牛革はシボ加工が施されているので、キズがつきにくく、キズがついても目立ちにくくなっています。ノブレスはスマートなデザインとチェック柄の内装が親御さんからも好評で、特に「ネイビー×ブラウン」が圧倒的人気です。
鞄工房山本 ブラウニー
ブラウニーの悪い点
- 選べるカラーはやや少なめ
- 実物を手にする機会は少ない
ブラウニーの良い点
- おしゃれで風格あるデザイン
- 高い防水力でお手入れが簡単
- 鞄工房山本でランキング2位のモデル
- 新しめのモデルで他の子と被りにくい
ブラウニーは2023年の新作モデルとして発表された、本革2色を組み合わせたバイカラーのランドセル。おしゃれでありながら落ち着いた風格さえも感じさせます。
かぶせとポケットのカシメにはアンティーク調の金具がついており、かっこいいコンパスのデザインとなっています。本体カラーは黒・紺・モスグリーンの3色。
A4フラットファイルにもしっかり対応していますし、ラウンド型の前ポケットは8㎝も開くので収納力は申し分ありません。
セイバン(天使のはね) モデルロイヤル・クラシック
モデルロイヤル・クラシックの悪い点
- 周りと被りやすい
- シンプル過ぎて物足りなさを感じる
モデルロイヤル・クラシックの良い点
- セイバン自慢の天使のはね搭載
- 飽きがこないシンプルなデザイン
- シボ感があるので、キズが目立ちにくい
モデルロイヤル・クラシックは、誰からも愛されるシンプルなデザインに、ハイスペックな機能を搭載したランドセルです。刺繍や装飾は控えたシックなデザインですが、かぶせ裏をセミオーダーすることができます。背負いやすさはどこにも負けないセイバンの主力モデルです。
フィットちゃん グランナイト
グランナイトの悪い点
- 早めに購入しないと売り切れてしまう
- 価格はやや高め
グランナイトの良い点
- フィットちゃん最高級モデル
- キズに強く丈夫なタフロックを使用
- 安ピカッで登下校が安心
グランナイトはフィットちゃん男の子ランキング1位の人気モデルです。かぶせやサイドにデザインされたユリの紋章が上品なかっこよさを演出しています。素材にはクラリーノで最も傷に強くて、丈夫なタフロックを使用しているので元気いっぱいの男の子におすすめのランドセルです。
フィットちゃんはWEBで購入すると割引されて一番料金が安くなるため、店頭で買うのはあまりおすすめできません。
萬勇鞄 ファルベ(牛革)
ファルベの悪い点
- 取り外しができないリコーダーケース
- シンプルめなデザイン
ファルベの良い点
- 牛革モデルも手の届きやすい価格
- 熟練の職人の手作りランドセル
- キズに強く、ついても目立ちにくい
ファルベは、ベーシックなデザインに背あて・肩ベルト・内装の鮮やかなカラーが映えるモデルです。牛革と人工皮革の2モデルがありますが、価格差もほとんどないため、牛革で作られたファルベの方が人気です。
萬勇鞄ではネームプレートも無料で付けることができるところも、このメーカーの特徴ですね。人気のカラーは「ブラック×ブルー」です!
大峽製鞄 【ST-P】牛革・プレミアム
【ST-P】牛革・プレミアムの悪い点
- 装飾や刺繍が無くシンプルなのが、子供というより大人好み
- 職人の手作りのため、値が張る
【ST-P】牛革・プレミアムの良い点
- 素材と技術にこだわった最高級モデル
- 高い撥水効果でお手入れが簡単
- 背中にピタッと立上り背カン
- 数々の受賞歴のある定番人気モデル
オオバランドセルは皇室御用達のメーカーで、有名国立・私立小学校の指定ランドセルの製造メーカーとしても知られており、仕立ての良さでは大変定評があります。
中でも男の子向けでは、王道デザインの「牛革・プレミアム」が人気です。最高級の牛革スーパータフ®を使用し、手縫い技術など熟練の職人技が活きたランドセルは質感・重厚感ともに素晴らしいの一言です。
現行モデルは改良が加えられ、より背負いやすく軽く感じるようになっているようです。口コミでも「壊れた・へたりが出た」と言った悪い口コミは一切なく、強度も申し分ありません。元気いっぱいの男の子でも安心ですね!
ふわりぃ プラチナセレクト
プラチナセレクトの悪い点
- カラーバリエーションが少ない
- 人工皮革のわりに価格が高い
プラチナセレクトの良い点
- 全機能搭載のハイスペックモデル
- ふわりぃ最大級の収納力
- キズに強く丈夫なタフロックを使用
- 360度全方向反射材
プラチナセレクトはふわりぃ自慢の機能をすべて搭載したハイスペックモデルです。クラリーノの中で最も傷に強く丈夫なタフロックが使用されているので、やんちゃな男の子でも安心!コンパクトで大容量モデルだから、両手が塞がらず楽に通学できます。
男の子のランドセルって、何を重視して選ぶべき?
ランキングだけではピンとこなかった方の為に、ランドセルの選び方を業界のプロが解説します!
ランドセル選びで注目すべきポイントは3つです。
この他にも「ランドセル選びで見落としがちな点」も合わせてご紹介しますので、慎重にランドセルを選びたい方は参考にしてください。
デザイン面でランドセルを選ぶポイント
ランドセルのデザインは、多くの方が購入の決め手にしているポイントですが、直感だけで決めてしまうと、後々後悔することになるかもしれません…。まずは、ランドセルをデザイン&カラーで決める際の注意点をご覧ください。
ランドセルのカラーは、何色が良いの?
お子様が6年間背負うランドセルの色は、本人のイメージにも繋がります。こちらは全国の親御様にアンケートした「現在使っているランドセルカラー」の結果です。
ご覧のとおり、男のランドセルは低学年から高学年まで一貫して黒色が人気です。最初は別の色を使っていても、買い替えなどで黒を選ぶご家庭が増えています。
刺繍やバッチ付きのランドセルはどうなの?
最近のランドセルは、金具・刺繍・バッジなどがついている、おしゃれで独創的なデザインが増えていますが、少しでも長持ちして使うなら刺繍・金具・バッジ付きのランドセルは避けましょう。
ランドセルのデコレーションは、基本的に接着剤ではなく縫い糸が使われています。革の表面は防水加工できても、針穴からの浸水は防げないので、縫い目が多いほどランドセルの耐久性が落ちるとお考え下さい。
それによる劣化・金具の剥がれなどで、お子様がランドセルに対する愛着を無くしてしまうこともあります。
素材でランドセルを選ぶポイント
ランドセルの素材は、軽さや強度などに関係し、経年劣化による「味(使い込まれた革独特の風味)」にも現れます。
わんぱくな男の子が、6年間丁寧にランドセルを扱うことは有り得ません。振り回す・ブン投げる・蹴り飛ばす…そんな衝撃に耐える、頑丈なランドセルを選ぶようにしましょう。
革のグレードで選ぶ
ランドセルに使われる革は、主に「人工皮革(じんこうひかく)」「牛革」「コードバン」の3つです。
人工皮革 | 牛革 | コードバン |
---|---|---|
値段は安いが耐久力が弱い。市場8割のランドセルは、この人工皮革で作られている。 | 値段は高いが耐久性に優れている。お子様の成長とともに革の風合いも深みを増す。 | 最高品質の革。大人向けのハイブランドにも使用され、強度・高級感・手触りなどが素晴らしい逸品。 |
お子様には、革の違いや風味などが分かりません。耐久性・製法・高級感などの兼ね合いを考えながら、どんなランドセルを背負わせてあげたいのかを親目線で考えましょう。
背中が革になっているものを選ぶ
ランドセルを背負った時の「背中にあたる部分の素材」にも注目しましょう。特に男の子は、ランドセルを背負いながらも活発に動くので、背中当ての「フィット感」「通気性」「吸湿性」などもチェックしてください。
背中のカット・縫合は好みですが、素材は「天然皮革」「ソフト牛革」が使用されているものを選んでおきましょう。
全かぶせを選ぶ
ランドセルには「半かぶせ」というタイプがあります。
大人顔負けのお洒落なデザインで、一部のママたちに爆発的な人気を誇っていますが、個人的に「半かぶせ」はオススメできません…。
- 容量が少ない
- ロッカーに入らない
- 雨具カバーがない
お洒落を優先することで、様々な利便性を捨てなければなりません。
他にも様々なメリット&デメリットがあるので、どうしても半かぶせのランドセルが気になる方は、下記リンク先の記事をご覧ください。
半かぶせのランドセルってどうなの?メリット・デメリットを解説
機能性でランドセルを選ぶポイント
ランドセル本来の目的は、教材などの物を運ぶことです。デザインや素材だけではなく、鞄としての機能性もチェックしましょう。
サイズ・容量が大きいものを選ぶ
ランドセル選びで1番失敗するのが、このサイズ選びです。一口にA4サイズが収納できると言っても、厳密には3つのサイズがあります。
A4用紙 | A4クリアファイル | A4フラットファイル |
---|---|---|
210mm × 297mm | 220mm × 310mm | 220mm × 307mm |
A4サイズが収納できる!というフレーズを言葉通りに受け取ってしまうと、クリアファイルやフラットファイルが入らず大変なことになります。
余談ですが、旧タイプ(アウトレット)のランドセルは、A4用紙ギリギリの規格が多いので注意してください。
ランドセルの軽さってどうなの?
子供が背負おうものだから…と、ランドセルの軽さ求める親御さまが非常に多いのですが、大切なのはランドセルの重さではなく体感重量(背負い心地)です。
いかにランドセル本体が軽くても、お子様の肩にフィットしなければ強い負荷が掛かります。しかし、セイバンの「天使のはね」のように肩掛けが工夫されたランドセルなら、重い荷物を背負っても負担を感じません。
公式サイトによると、固すぎず、柔らかすぎず、この「天使のはね」があることで、肩ベルトがぐっと立ち上がり、からだにフィットするとのこと。
圧力分布測定によると、肩の負担が20%も軽減されるそうです。
また、軽いランドセルは強化フレーム・革素材が使われていないので、その分強度が弱くなります。男の子のランドセルは重さより頑丈さを優先すべきなので、1,100g~1,300gのランドセルを選びましょう。
ランドセル選びで見落としがちな点
ランドセル選びは「デザイン」「素材」「機能性」を見れば間違いありませんが、それ以外でも確認しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
ランドセルのメーカー・ブランドも大切に
ランドセルのメーカーは、国内・国外合わせて40社を超えています。評判の悪いメーカーだと、使い始めて1~2年で「縫い目がほつれてくる」「金具が壊れてしまった」といった悲惨な声を聞きます。
安全・安心して長く使うためにも、ランドセルは国産(日本製)を選ぶのが無難です。
上記のメーカーでランドセルを選ぶと、まず「失敗した!」とはならないでしょう。あとはランドセルランキングを参考にして、デザイン・素材・機能性を比べてください。
学校の規則・規定も確認する
私立などの学校では「色が指定されている」「半かぶせ禁止」などの規定があったりします。買ったランドセルが無駄にならないように、入学予定の学校規則を予め確認しておきましょう。
オプションを装着できるかを確認する
反射板(リフレクター)や防犯ブザーを装着できるのかも、しっかりチェックしておきましょう。反射板は、雨の日や夕方に事故のリスクを減らし、防犯ブザーは、万が一の犯罪を防ぐことができます。
展示場(ショーケース)でランドセルを買うべき?
展示場で実際に背負ってみるのも大切ですが、参考程度に留めておきましょう。縫い目、かぶせ裏、コバの仕上がり、革の手触りなどを、現物で確認するのが目的です。
ランドセルの購入時期と、入学時期&今後6年間の使用期間を考えると、男の子は体格や身長が変わりやすいので、展示場の着脱感だけで即決するのは止めたほうが無難です。
体格の話だけではなく、ネット購入は「カラーバリエーションが豊富」「大幅割引されていることもある」といった違いもあるので、
といった流れで、ランドセルを購入するのが一番です。
ランドセルの展示場が気になる方は、ランドセル展示場(ショールーム)のまとめ記事をご覧ください。実物を一切見ずにランドセルを購入する方も増えていますが、可能なら一度背負ってみることをオススメします。
最後に…
ランドセル選びのイロハをお伝えしましたが、あくまで主役はランドセルを背負うお子様です。
デザインや機能性も大事ですが、お子様の意見を聞き入れ、初めてランドセルを手にとった時の、感動・ワクワクを優先してあげてください。このページが、素敵なランドセル選びの手助けになれば幸いです!