最近のランドセルは素材や造りが良いので、6年どころか7年、8年、10年と使えます。しかし6年間の役割を果たしたランドセルは、その後日の出を見ることはありません。
そこで「捨てるのではなく、何かに役立てたい!」という方は、ランドセルを寄付に出してみるのは如何でしょうか。
この記事の目次
使用済みのランドセルの寄付とは?
使用済みのランドセルは、寄付に出せるのをご存知でしょうか。
近年、ランドセルの寄付を募る団体が増えてきており、全国から集まったランドセルは
- 被災地の子供たち
- 児童施設の子供たち
- 資源に恵まれない世界中の子供たち
などへ届けられます。
寄付と言えどランドセルの送料は自費となりますが、また別の誰かが自分のランドセルを愛用してくれるのは素敵ですよね。受け取った側もランドセルのおかげで学校に通えたり、勉強ができたりと救われます。
ランドセルが寄付できる団体
ランドセルの寄付を受け付けている団体を、いくつか紹介します。
団体によって、募集の期間が決められていたり、上限に達すれば募集を終了する団体もあります。費用なども異なりますので、自分にあった団体を選びましょう。
国際協力NGOジョイセフ
ジョイセフ(公益財団法人)は、女性のいのちと健康をまもるために活動している日本生まれの国際協力NGOです。
ジョイセフの「思い出のランドセルギフト」は、使わなくなったランドセルをアフガニスタンに寄贈し、貧しい子どもたち、特に十分な教育が受けられない女の子の就学に役立てる支援活動です。
運営会社 | 国際協力NGOジョイセフ |
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住所 | 〒162-0843 東京都新宿区市谷田町1-10 保健会館新館 |
電話番号 | 03-3268-5875 |
送り先住所 | 〒143-0001 東京都大田区東海4-7-7 鴻池運輸 大井物流営業所内 サンライト「ジョイセフランドセル」係 |
寄付にかかる費用 | 1,800円+倉庫までの送料 |
公式サイト | https://www.joicfp.or.jp |
寄付の流れ
- 寄付するランドセルの確認・準備
- 海外輸送経費の振込
- ランドセルを指定の倉庫に送る
寄付するランドセルの色や年数に指定はありませんが、損傷が激しいランドセル、豚革製のランドセル(宗教上の理由)は寄付することができません。キーホルダーや防犯ブザーは外しておきましょう。
アフガニスタンの子どもたちに届ける海外輸送経費として、ランドセル1個につき1,800円を振り込みます。寄付はクレジットカード・コンビニ支払い・郵便振替・必要枚数の書き損じはがきが利用できます。
ランドセルを紙袋やビニール袋に包み、横浜の指定倉庫に送ります。この時の送料は自己負担となります。送り主名と輸送費の入金者名は必ず統一してください。
クラレ
クラレは、ランドセル素材であるクラリーノを生産している会社です。クラレでは、2004年から「ランドセルは海を越えて」という活動を行っており、使い終わったランドセルを回収し、アフガニスタンの子どもたちにプレゼントしています。
予定募集総数に達すれば終了となるので早めに申し込みしましょう。(応募は1人1回まで)アフガニスタンまでの海外輸送費はクラレが負担してくれます。
運営会社 | 株式会社クラレ |
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住所 | 〒100-8115東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル |
電話番号 | 03-6701-1000 |
送り先住所 | 各自メールが届く |
寄付にかかる費用 | 自宅から国内集荷場所までの送料 |
公式サイト | https://www.kuraray.co.jp |
寄付の流れ
- 公式サイトから申し込みをする
- 受付確認メールが届く
- ランドセルを倉庫に送る(3月中旬~4月上旬)
応募期間中に公式サイトより申し込みを行います
クラレより受付確認メールが届けば、ランドセルを寄付することができます。
ランドセルを送る倉庫の住所は3月中旬頃にメールで届きますので、指定の場所にランドセルを送ります。(送料は自己負担)
ランドセル以外に未使用の学用品(鉛筆や消しゴム、ノート、鉛筆削り、クレヨンなど)も贈ることができるので、贈る場合はランドセルの中に詰めて発送します。ハサミやカッターなどの刃物類、楽器類、衣類などは対象外です。
ワールドギフト
ワールドギフトは発展途上国だけでなく、国内の児童施設や障害児施設、被災地などへ支援を行っている活動団体です。ランドセルに限らず、古着や電化製品、おもちゃやベビー用品なども受け付けています。
運営会社 | ワールドギフト(World Gift)国際社会支援推進会 |
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住所 | 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目1-3 大阪駅前第3ビル2307 |
電話番号 | 06-7505-4585 |
寄付にかかる費用 | 2,400円~(箱のサイズによる) |
公式サイト | http://world–gift.com |
寄付の流れ
- ランドセルを梱包する
- 申し込みを行う
- 振込
- 集荷
寄付するランドセルをダンボール(スーツケース・衣装ケースでも可)に入れ、段ボールの「縦(㎝)+横(㎝)+高さ(㎝)の3辺の合計(㎝)」を計測し、箱の上面に3辺の合計をマジックで明記します。
ワールドギフトの集荷申し込みフォームから申し込みを行います。ご依頼確定メールが届くので、集荷日時と振込先口座を決めます。
集荷日の翌日中までに着金するように振込を行います。(再利用を追及するための費用)料金は箱のサイズによって異なります。
希望日・時間帯に宅配業者が集荷にきてくれるので、荷物を渡せば完了です。
日本シリア連帯協会
日本シリア連帯協会では「シリアのために100個のランドセルを」という活動を何年も続けています。シリアの子どもたちにランドセルや鉛筆やノートなどの学用品を贈っています。
開催期間はフェイスブックで呼びかけており、シリアへ届けたときの子どもたちの様子を動画配信されています。開催期間などの詳細や寄付方法は日本シリア連帯協会のFacebookを確認してみて下さい。
運営会社 | 日本シリア連帯協会 |
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住所 | 〒738-0054 広島県廿日市市阿品4-52-11-13 |
電話番号 | 090-2852-7696 |
寄付にかかる費用 | 2,000円(海外輸送費) |
公式サイト | https://www.facebook.com/JapanSyria2013/ |
セカンドライフ
セカンドライフでは寄付して頂いた使用済みのランドセルや文房具などの学用品をリユースし、第二の人生に役立てる活動を行っています。ランドセルの寄付が募金活動になります。毎月、寄付された段ボール数に応じて、発展途上国の子どもたちへの支援としてポリオ・ワクチン募金を贈っています。
ランドセル以外にもぬいぐるみや文房具、古着、雑貨なども対象です。
運営会社 | 認定NPO法人グッドライフ(特定非営利活動法人グッドライフ) |
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住所 | 〒571-0011 大阪府門真市脇田町12-3 |
電話番号 | 050-3196-1560 |
寄付にかかる費用 | 2,100円~2,600円 |
公式サイト | https://www.ehaiki.jp |
寄付の流れ
- 申し込み
- 集荷専用伝票を貼り付けて発送
- 振込
ホームページまたは電話でランドセル寄付の申し込みを行います。
申し込みから2~3日後に、集荷専用伝票がメール便で自宅に届きます。寄付するものを詰めたダンボールに集荷伝票を貼り付け、ゆうパックに集荷依頼をします。
箱の大きさによって料金が異なるため、振込は発送後でも構いません。ランドセル寄付にかかる費用は全国一律2,100円 / 2,600円(伝票配送料・ゆうパック料金・ワクチン募金を含む)です。
ECO Trading
ECO Tradingはリサイクルショップやメーカーの不良品、家庭ででた不用品を回収し、フィリピンやタイなどに運び、リユースとして有効活用しています。また売り上げの一部を募金したり、孤児院に寄付したりしています。
ランドセルを寄付に出すときの事前連絡は必要ありません。ランドセルをダンボールに詰め、送り先住所に発送するだけです。(送料は自己負担)ランドセルが到着したという連絡はありませんが、ホームページで届いたものを写真付きで紹介しているので自分のものが届いたかを確認できます。
運営会社 | 株式会社 ウォーク |
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住所 | 〒463-0025 愛知県名古屋市守山区元郷1丁目1505番 |
電話番号 | 0568-74-7400 |
送付先 | 【小牧支店】〒485-0072 愛知県小牧市元町2-181 エコトレーディング小牧支店 【海老名支店】〒243-0424 神奈川県海老名市社家938 エコトレーディング海老名支店 |
寄付にかかる費用 | 送料のみ |
公式サイト | https://eco-friendly.site |
NPO法人 JIYU
NPO法人 JIYUはベトナムやタイ、カンボジア・フィリピンなどの子供たちに寄付しています。ランドセルは輸送するのではなく、POSTMANというハンドキャリーの仕組みにより直接現地へ届けられます。
運営会社 | NPO法人 JIYU(ジユウ) |
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住所 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-23-1-418 |
電話番号 | 050-5445-2511 |
寄付にかかる費用 | 送料+寄付金1,000円~ |
公式サイト | https://jiyu-jin.org |
寄付の流れ
- ランドセルを梱包する
- 寄付金の振込
ランドセルをダンボールに詰め、ランドセルと寄付者が写った写真も一緒に送ります。写真は紹介ページやブログに掲載されます。(匿名希望、顔出しNGの方はランドセル全体の画像でもOK)
段ボール1箱につき1,000円以上の寄付が必要です。2箱なら2,000円以上、5箱なら5,000円以上です。この寄付金は団体運営のための事務運営費用や諸経費などに使われます。
寄付できないランドセルとは?
使用した年数やランドセルの色に制限はありませんが、使用状態や素材によっては寄付を受け付けてくれません。
損傷が激しいランドセル
金具・肩ベルト・錠前部分・が壊れている場合や、型崩れしている・革が剥がれているなど外観劣化が酷いランドセルは寄付を受け付けてくれません。そのような状態のランドセルを送っても、寄付されずに処分される可能性があります。
》6年間保証まとめ!ランドセルが壊れたときの対処法&連絡先一覧
豚革製のランドセル
ランドセルの内装に豚革が使用されているモデルは、残念ながら宗教上の理由で寄付対象外となります。ちなみに、豚革がよく使われているのは「かぶせの裏側」です。表面に硬い毛が突き抜けていて、3つの連続した毛穴が開いているように見えるのは、豚革が使われている可能性が高いです。
学校指定のランドセル
本革・人工皮革ではなく、学校指定のナイロン生地ランドセル(スクールバック)は寄付対象外となる可能性があります。まずは、寄付する団体のホームページを確認しましょう。
ランドセル寄付まとめ
ランドセルの寄付は色々な団体が行っていますが、年中受け付けている団体もあれば、期間限定で受け付けている団体もあるので、必ず公式サイトで募集時期を確認してください。また、団体によって寄付に必要な負担額も変わります。
【負担】倉庫までの送料のみ
クラレ・ECO Trading
【負担】海外輸送費が必要(1,000円~3,000円)
その他メーカー
6年間使い終わったランドセルは、そのままゴミに出すご家庭も多いようですが、寄付することによって世界中の就学に役立てることができます。日本から贈られるランドセルをきっかけに、教育を受ける機会が生まれるのは素敵なことではないでしょうか。