最近のランドセルは荷物を楽に背負えるよう設計されていますが、教科書を詰め込んだ総重量は平均5.7kgと言われています。スーパーで売っている米袋(5kg)を毎日運んでいるのと同じなので、肩への負担は相当なものです。
この記事では「肩に痛みが出る原因」と「肩の痛みを軽減する対処法」をご紹介します。
この記事の目次
ランドセルを背負って、肩が痛くなる原因は?
肩が痛くなる原因&重い荷物を支える要となるのが「肩ベルト」です。お子さまの肩に不調があらわれた場合は、肩ベルトをチェックしてください。
肩が痛くなる原因.1 肩ベルトが硬い
購入したてのランドセルは全体的に硬いので、子どもの体に馴染んでいません。特に「牛革」や「コードバン」のような天然素材は硬いので、痛みを感じやすくなります。
使っているうちに柔らかい質感になり、身体に馴染んでくるものですが、どうしても痛む場合は「肩ベルト保護パッド」の着用をおすすめします。
肩が痛くなる原因.2 肩ベルトの調整が合ってない
肩ベルトの長さが、お子さまの体型に合っていない可能性もあります。最近のランドセルは身長160㎝~180㎝でも背負えるように、肩ベルトを細かく調整(7~8段階)できますが、適切な長さでなければ肩に痛みが出るので注意してください。
肩ベルトを調整する際は、「真横からみたランドセルの頂点」と「肩の高さ」が同じくらいになるようにしましょう。ランドセルと背中の隙間が広いと、重心が後ろに傾くので肩の負担が増えてしまいます。
方が痛くなる原因.3 服装によるもの
夏になるとノースリーブや生地の薄い服を着るので、肩ベルトの負担がダイレクトに伝わります。肩ベルトの位置に「紐」や「リボン」がついた洋服だと、その上から約5kgの圧力が加わるので、それが原因で痛みが出ることも…。
逆に冬は厚着になるので、服装に合わせたベストな長さに調節してあげましょう。
肩が痛くなる原因.4 細身体型
細身体型のお子さまは、骨と皮膚の間に脂肪が少ないので「鎖骨」や「肩関節」にベルトが強くあたり、痛みが現れる場合があります。その場合は、肩パッドなどのクッション性のある素材を挟んであげましょう。
肩が痛くなる原因.5 なで肩
ランドセルは重い荷物を楽に背負えるよう設計されていますが、それは正しい位置で装着した場合に限ります。なで肩のお子さまはベルトが滑り落ちやすいので、歩くたびにランドセルの位置が悪くなり、肩の負担が増してしまいます。
その場合は「チェストベルト」を着用して、肩ベルトのズレを防いでください。
肩への負担を減らすおすすめアイテム
重い荷物を背負う補助になる、おすすめのアイテムをご紹介します。
クッション性の高い肩ベルトパッド
肩ベルトパッドは、肩の負担を減らしてくれる代表的なアイテムです。
肩ベルトの上部にクッション性のあるベルトを巻きつけ、肩ベルトから伝わる衝撃を抑えます。使用しているうちにクッション性が悪くなり、買い替える必要があるので、自作されているご家庭も多いようです。
池田屋の肩ベルトパッド
こちらは「池田屋」で販売されている肩ピタパッドです。肩への負担を軽減するだけでなく、通気性が良いメッシュ素材で作られているので、夏の汗対策に一役買います。
まもるちゃんの肩ベルトパッド
ランドセルの関連商品が販売されている「まもるちゃん」では、反射機能付き肩パッドが販売されています。マジックテープなので、肩ベルトにくるっと巻き付けるだけで取り付け可能です。
肩ベルトのズレを防ぐチェストベルト
チェストベルトは左右の肩ベルトを繋いでくれるアイテムで、ランドセルの重心を理想的な位置でキープします。小柄なお子さまや、なで肩のお子さまで「背負っているうちに、肩ベルトがずれ落ちてしまう!」という場合にオススメです。
ふわりぃのチェストベルト
両サイドのボタンを外し、肩ベルトに回して留めるだけで装着できます。ベルトの長さは体形に合わせて細かく調節&固定できるので、一度長さを調節すれば、真ん中の開閉ボタンを押すだけで着脱可能です。
肩が痛くなる原因まとめ
ランドセルは使用しているうちに身体に馴染んできますし、高学年になると重い荷物を背負える体力がつきます。
肩ベルトパッドやチェストベルトを使用するのは低学年のうちだけかもしれませんが、重みや痛みに耐えての通学は苦痛でしかありません。ちょっとしたアイテムを装着するだけで、肩の痛みを軽減したり、荷物の負担が軽くなったりするので、お子様のために導入を検討されては如何でしょうか。