ランドセルは6年間使うものなので、できるだけ綺麗な状態を保ちたいものです。
キズ・シワ・型崩れを防ぐには、日々のメンテナンスだけではなくランドセルの置き方も重要なので、その方法についてご説明します。
この記事の目次
傷みにくいランドセルの置き方
ランドセルは「置く」「立てる」「吊るす」など、いくつかの置き方があります。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、お子さまの性格に合った置き方を教えてあげましょう。
ランドセルの背面を下にして置く(横置き)
最もポピュラーな置き方です。横置きは荷物の出し入れがしやすく、机や床に置くときは自然とこの置き方になります。小学校のロッカーも横置きが多いので、子どもにとって慣れた置き方でしょう。
ただし、横置きするときは肩ベルトに注意が必要です。肩ベルトの付け根が立ち上がっていないタイプのランドセルは、肩ベルトの根元が折れないようにしっかり伸ばして置きます。(下図参考)
肩ベルトの根元が立ち上がっているタイプ、ベルトをまっすぐに伸ばせないので、変なシワができないように調整して置きましょう。
ランドセルラックを使う
ランドセルを机やラックに収納する方法です。
ただし、荷物が入ったランドセルを収納するのは重い&面倒なので、お子さまに定着しないこともあります。ランドセルの置き場所や、収納場所の高さを考えてラックを選んであげてください。
肩ベルトをひっかける
椅子やスタンドに、ランドセルを背負わすように置く方法です。
場所を取らないうえに、棚への出し入れがないので傷がつきませんが、常に肩ベルトに負担がかかっている状態であることを忘れないでください。とくに本革の場合は、身体より椅子の形に馴染んでしまうと最悪です。
錠前を下にし、ランドセルを立てておく
施錠部分を下にして、ランドセルを立てて置く方法です。店頭に並んでいるランドセルや、購入時の箱の中はこの状態で置かれています。施錠部分が下になるので開け閉めは面倒ですが、かぶせや肩ベルトなど全体的に負担の少ない置き方です。
ただしバランスを崩して倒れてしまうと、肩ベルトにシワができる&かぶせが潰れてしまうことがあります。ランドセルを立てて置く場合は、下ベルトを背中方面に引っ張って、金具が平らになるように置いてください。
ランドセルのサイドを下にして置く
ランドセルのサイドを下にして置く置き方です。
この置き方はあまり見かけませんが、ランドセルの側面は型崩れを防ぐため丈夫に作られているので、肩ベルト・かぶせ・鍵部分のどこにも負担をかけない置き方です。この方法で置く場合は、安全フック(ナスカン)が故障しないよう、ナスカンが上になるように置きましょう。
かぶせを下にして置くのは絶対にダメ!
帰宅途中に公園で遊んだり、玄関にランドセルを放って出かけたりする時は、自然とこの状態になってしまいます。かぶせは本体に比べて柔らかい造りになっているので、ランドセルが潰れる・大きいキズがついてしまう恐れがあるので注意してください。
子どもが置きやすい置き方を採用するのがベスト!
子供は面倒くさい作業が大嫌いなので、手間のかかる置き方や、不便な置き場所だと、それが定着しない可能性があります。お子さまの性格を考えた上で、ランドセルの置き方や置き場所を決めてください。
ランドセルは子供が6年間使うことを前提として造られているので、置き方を間違える程度なら壊れることはありません。しかし「物を大事に扱う心」や「整理整頓の習慣」を育むには、またとない良い機会となるでしょう。