ランドセルは一年を通して使用するので、目に見えない汚れや雑菌がたくさんついています。それが原因で、いや~な臭いを放ってしまうこともあるので、ランドセルは清潔な状態を保ちましょう。
この記事では「日頃からできる臭い対策」と「いやな臭いを除去する方法」をご紹介します。
この記事の目次
ランドセルの臭いがつきやすい場所とは?
ランドセルの部位で、最も臭いがつきやすいのは「背あて」と「メインポケット」です。
背あては背中との密着範囲が広いため汗がつきやすく、メインポケットは体操着や上履きなどの汚れが底にたまりやすくなっています。この他にも、通気性の悪いサブポケットの中身にも注意しましょう。
自宅でできるランドセルの臭いとり方法
ちょっとした手入れをするだけでも、ランドセルの臭いを除去・軽減できます。
水拭きする
軽い汚れや臭いであれば、水拭きするだけで解消されることもあります。ランドセルには細かい溝がたくさんあるので、綿棒などを使って溝の中もしっかり拭き取りましょう。
水拭きのポイント
水拭きする布はしっかりと水分を絞り、強くこすらず軽く拭き取ります。水拭きのあとは直射日光を避け、風通しの良い場所で乾かしましょう。
中性洗剤を使用する
水拭きではとれない臭いには、中性洗剤が効果的です。水に少量の中性洗剤を混ぜたものを布に染み込ませ、固く絞ったあとに問題の箇所を拭き取ります。中性洗剤を使用する際は、臭いが気になる部分のみにしましょう。
牛革やコードバンには専用クリーナーを
牛革やコードバンは、とても繊細な素材です。そのため中性洗剤は刺激が強く、素材が傷んでしまう可能性があります。必ず、天然皮革用の「ランドセル専用クリーナー」を使ってください。
》本革のお手入れ方法はコチラ
》コードバンのお手入れ方法はコチラ
重曹(じゅうそう)を使う
重曹とは「重炭酸宗曹達(ソーダ)」の略で、スーパーなどで簡単に購入できます。本来は油汚れの掃除に使われますが、重曹には強い脱臭効果があるのでランドセルの匂い除去にピッタリです。
- 重曹50gをガーゼで包む
- 粉がこぼれないように丸める
- ランドセルの中に入れて一晩おく
これだけで、翌朝にはランドセルの臭いもスッキリしています。
ランドセル全体の臭いを取りたい場合は、大きなゴミ袋にガーゼに包んだ重曹(約100g)とランドセルを入れて、そのまま3~5日間ほど置いておきましょう。
どうしても臭いがとれない場合はクリーニングへ
水拭き・中性洗剤・重曹を使用しても落ちない臭いは、ランドセル専用のクリーニング店に依頼しましょう。中には消臭だけではなく、防臭加工してくれるお店もあります。
費用の目安は6,000円~1万円ほどで、期間は2~3週間かかります。代替えのランドセルまでは用意してくれないので、夏休みなど長期休校を利用してクリーニングに出しましょう。
また、近所のクリーニング店でランドセルを取り扱っていない場合は「全国対応の宅配クリーニング」が便利です。宅配クリーニングの詳細は、下記リンク先をご覧ください。
ランドセルに臭いがつかないための対策
ランドセルに頑固な臭いがついてしまうと、水拭きや洗剤ではなかなか落ちません。臭いがつかないように、日頃から臭い対策を行っておきましょう。
定期的に水拭きする
ランドセルに汗がついたまま放っておくと悪臭の原因となるので、定期的に水拭きをしてから風通しの良い場所で乾燥させましょう。臭いだけではなく、カビ対策にも効果的です。
防臭剤を入れておく
市販のカバン用防臭剤を使うのも効果的です。月に数回ほどランドセルの中身を空にして、防臭剤を入れておきましょう。ただし、消臭スプレーは液体で革が傷んでしまうので注意してください。
背あてパッドを使用する
背あてパッドは、汗を素早く吸い取り、背中を乾かしてくれるアイテムです。通学路が長いお子さまや、夏場に装着することで効果を発揮します。
汗を吸い取ってくれるので臭い防止にもなりますし、丸洗いで洗濯できるので衛生的です。価格も1,000円~2,000円ほどなので、それほど高くありません。
ランドセルについた臭い対策まとめ
ランドセルが悪臭を放つのは「汚れ」や「汗」が原因です。一見キレイに見えるランドセルも、実は目に見えない汚れや汗がたくさん染み込んでいるので
- 定期的な水拭き
- 風通しの良い場所での乾燥
を定期的に行ってください。水拭きは子供でも簡単にできるので、メンテナンスを通じて物を大事に扱う心を育むのも良いでしょう。
それでも、汚れや臭いが落ちない場合は「宅配クリーニング」などを利用してプロにお願いするのが一番です。諦めかけていた、汚れ・匂い・キズも、綺麗にしてくれるかもしれませんよ。