ランドセルメーカーを大きく分類すると「大手メーカー(量産系)ランドセル」と「工房系ランドセル」に分けることができます。大手メーカーと工房系ランドセルには機能の違いがあるのか?それぞれ比較してみました。
この記事の目次
大手メーカー(量産系)と工房系ランドセルの違いとは?
メーカー系ランドセルと言えば、テレビCMでおなじみの「セイバン」「フィットちゃん」などが有名で、工房系ランドセルだと「鞄工房山本」「萬勇鞄」「池田屋」などが人気です。
ちなみに、メーカー系と工房系を隔てる明確な基準はありません。
ざっくり違いを挙げれば、大手メーカーは工場で大量生産しているので値段が安くなり、工房系は職人の手作りでランドセルを仕上げるので値段が高くなります。
工房系でも安く変えるランドセルがある
工房系のランドセルは値段が高騰しがちですが、澤田屋のランドセルは全商品3万円台を徹底しています。値段が安いからチープなのか?と言われると、そうでもありません。工房系を名乗っているだけあり、その品質は中々のものです。
》澤田屋ランドセルの口コミ|3万円ランドセルの秘密を徹底解説
安さ重視なのか、高級路線なのか、機能重視なのか。挙げていくとキリがありませんが、メーカーや工房によって制作コンセプトが違うので、お子様にピッタリなランドセルを選んであげてください。
大手メーカーと工房系のランドセルを徹底比較!
両者の製造工程や機能、デザイン、購入時期や購入場所などを比較してみました。
大手メーカー | 工房系 | |
---|---|---|
メーカー | セイバン・フィットちゃん・ふわりぃ・イオン・ニトリ・LIRICOなど | 萬勇鞄・土屋鞄製造所・鞄工房山本・池田屋・村瀬鞄行など |
製造工程 | あえて機械化することで作業スピードをアップ。1つ1つ手作業で仕立てていくが、縫製は基本的にミシンを使用する。 | 量より質を重視し、スピードにはこだわらない。ミシンも使うが重要な部分は職人が手縫い・手作業で仕上げる。 |
機能 | 立ち上がり背カン、自動ロック錠など新機能が搭載されたモデルが多い。A4フラットファイル対応サイズ。 | 立ち上がり背カンではないモデルも多い。一部A4クリアファイル対応サイズ。 |
素材 | 人工皮革が9割 | 本革・天然皮革が7割、人工皮革が3割 |
デザイン | 刺繍や装飾が施された華やかなデザインが多い | ベーシックでシンプルなデザインが多い |
販売時期 | 1年を通して販売される。全モデル完売することはない。 | 3月中旬~4月上旬に販売開始。数量に達すれば販売終了 |
販売場所 | オンラインストア・直営店・量販店・百貨店 | オンラインストア・直営店 |
大手メーカーのランドセルは職人の手によって一つ一つ丁寧に仕上げられ、ミシンを使用することで効率アップを図っています。規模が大きく、大量生産されているので売り切れの心配が少なく、購入ピークを過ぎた夏以降も在庫が残っています。
工房系ランドセルは昔ながらの技法を残し、負荷のかかりやすい部分は職人の手縫いで仕上げています。1つ仕上げるのに時間がかかるため、大量生産が難しく、夏頃の販売ピークを過ぎる頃には完売モデルが現れます。
結局、どっちのランドセルがいいの?
メーカー系も工房系も一短一長なので、どちらが良いとは言い切れません。各家庭のランドセル選びに合ったメーカーを選んでください。
天然皮革?人工皮革?素材の違いでメーカーを選ぶ
メーカー系では人工皮革(クラリーノ)のランドセルをメインに製造しており、工房系は天然皮革(人工皮革・コードバン)のランドセルをメインに製造しています。まずは、お子様に背負わせてあげたいランドセルの素材を選んでください。
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軽さや機能性を重視するならメーカー系ランドセル
メーカー系ランドセルの主材料は人工皮革なので、本革ランドセルより200g~300g(教科書1冊分)ほど軽く仕上がっています。それに、工房系ランドセルには真似できない最新ギミックを搭載しているので、メーカー系ランドセルは「収納力」「安全性」「背負いやすさ」などが抜群です。
》ランドセルの人工皮革は買っちゃダメ?人工皮革のメリット&デメリット
品質・素材・高級志向なら工房系ランドセル
工房系ランドセルは、素材や製法にこだわり抜いた「美しく仕上がったランドセル」が最大の魅力です。極めて完成度の高い本革鞄として仕上がっていますが、その分「重さ」「機能性」「値段」が犠牲になっています。それでもなお、本物のランドセルを背負わせてあげたい!と願う保護者さまに、根強い人気を誇っているのが工房系ランドセルです。
》牛革(本革)ランドセルのメリット&デメリットとおすすめ3選
周りと被りにくいのは工房系ランドセル
テレビCMで流れているセイバンやフィットちゃんなど大手メーカーのランドセルは、知名度が高く、実績が豊富であるため、購入される方は圧倒的に多いです。周りと被るのを避けたいなら、まだあまり知られていない工房系ランドセルかオーダーメイドランドセルがおすすめです。
実物を見てゆっくり検討したいなら大手メーカーへ
工房系ランドセルは販売開始が早く、人気モデルは販売開始後1ヶ月以内に完売してしまいます。また、実物を見られる場所が限られているので、気軽に試着に行けないという弱点があります。その点、大手メーカーはショッピングモールや百貨店など取り扱い店舗が多く、売り切れの心配も少ないのでゆっくりとランドセルを選ぶことができます。
大手メーカーvs工房系ランドセルまとめ
工房系ランドセルはここ数年注目を集めていますし、大手メーカーは変わらず根強い人気があります。
大手メーカーと工房系ランドセルの特徴をしっかり理解し、お子様にピッタリなランドセルを選んであげましょう。大手ランドセルメーカー・工房の口コミ評価が気になる方は、下記リンク先の記事をご覧ください。