ランドセル選びで親と子の意見が対立することは、決して珍しくありません。せっかくの祝いごとも、お子様とケンカしてしまっては台無しです。
この記事では「意見が対立した場合の対処法」や「対立を防ぐランドセル選び」についてまとめました。
この記事の目次
親と子で対立しやすいのはカラーとデザイン!
ランドセル選びで揉めるのは、大体がカラーやデザインの相違です。
女の子なら「かわいくてお洒落なランドセル」を好み、男の子なら「クールでかっこいいランドセル」を好みますが、そのセンスはあくまで幼稚園児。ここで大人の意見を挟むと、
- このデザインで6年間飽きずに使えるだろうか
- 目立ちすぎたりしないか
- からかわれたりしないか
- 少し値段が高すぎるのではないか
という不安もあり、なかなか購入に踏み切れないこともあり得ます。
子どもと親、どちらの意見を優先して選ぶべき?
かなり難しい選択ですが、
- 子どもの意見を優先したが、高学年になってから背負うのを嫌がった
- 親目線でランドセルを選んだが、高学年になっても根に持たれている
という話も寄せられているので、どちらの意見を優先させるべきか悩みどころです。
しかし親のエゴで決めてしまうと、ブランド・素材・値段・評判を気にした、自己満で終わるランドセルを選んでしまいます。ランドセルを背負うのは本人なので、子供の意見を必ず取り入れてください。
そのランドセルのどこを気に入っているのか?どんな色が好きなのか?どんな装飾が好きなのか?などを、しっかり聞いてあげましょう。子供の意見を聞き入れながら、親目線で将来性を考えてください。
実際は子供の意見を優先するご家庭が多い
参照:ランドセル工業 – ランドセル購入に関する調査 2020年
ランドセル工業のアンケートによると、ランドセルの決定者は「子ども本人」が7割以上を占めています。心配しつつも、子どもの意見を優先しているということですね。
子どもと意見が対立したときの対処法
子どもと親の意見が対立した場合の対処方法を、いくつか挙げてみました。
まずはとことん話し合おう
お子さまの立場からすると「どうして好きな色のランドセルを買ってもらえないのだろう…」と疑問に思っているはずです。幼稚園児とはいえ物事が分かる年齢なので、反対している理由を話してあげましょう。
できる範囲で子どもの意見を取り入れる
子どもは持ち物1つでモチベーションが変わります。1年生になったら「勉強を頑張ろう」「お友達をたくさん作ろう」と、入学を心待ちにしているお子さまの気持ちを損なわないようにしましょう。親として譲れない点以外は、お子さまの希望を通してあげるのがスムーズな解決方法です。
内装やステッチで解決
最近のランドセルはバリエーションが豊富です。外見だけでなく、内装にもこだわっていて、チェックやお花などの柄物、イラスト入りの可愛らしいデザインなどがあります。外観のデザインで意見が合わない場合は、内装に着目してみても良いかもしれません。また、ステッチやコンビカラーにお子さまの好きな色を取り入れてあげることで、カラー問題を解決できる場合もあります。
実際に見に行ってとにかく褒める
少しズルい方法ですが、子どもは褒められるのが大好きなので「すごく似合っているね」「こっちを背負ってる〇〇ちゃんの方がかわいいよ!」などと誘導すると、コロッと心変わりすることもあります。
困ったときはランドセルカバー
どうしても意見が一致しない場合は、ランドセルカバーを選ばせてあげましょう。
本来の目的は、汚れや傷を防ぐための付属品ですが、デザインのバリエーションが豊富で、自由にデコレーションできます。ランドセル本体がシンプルでも、ランドセルカバーを付けることでお子さま好みの外観にカスタマイズ可能です。
派手なランドセルカバーを付けても飽きたら取り外せるので、高学年になるにつれ趣味が変わっても飽きずに使えます。
ランドセル選びで意見が対立しないように事前にすべきこと
土壇場になってお子さまと意見が対立しないように、事前準備や対策をご紹介します。
あらかじめ子どもから情報収集しておく
ランドセルを見に行く前に、子どもの好みや意見を聞いてあげてください。ちゃんとしたイメージが湧くように、近所で登下校しているお兄ちゃんやお姉ちゃんのランドセルを見せてあげるのも良いでしょう。
ランドセルのカタログ請求をして候補を絞る
子どもと親の希望が一致するように、各ランドセルメーカーのカタログを請求しておくのも良いでしょう。多くのメーカでは入学1年前(4月~5月頃)から、新作モデルのカタログを請求できます。お子様と一緒にカタログを見ながら、ある程度の候補を絞っておくと意見が割れにくくなります。
いくつかの候補を決めてから店頭へ向かう
いきなり店頭に行って多数のモデルを見せてしまうと、子供の直感でデザインを選んでしまいます。そうなると6年先を見据えたランドセル選びが難しくなるので、現物を見せる前に、ある程度候補を絞っておいたほうが良いでしょう。
ランドセル選びは子供が主役!だけど失敗しない為には…
大人からすると「えっ!?」となるデザインでも、子供には輝いて見えたりします。だからと言って、頭ごなしに否定するのではなく
- 一緒にパンフレットを見ながら相談する
- 子どもの意見や好みを取り入れる
- それとなく先を見据えたランドセルへ誘導する
といった方法でランドセルを選ぶと、お子さまと揉めることもないでしょう。
ある程度ランドセルの候補が絞れてきたら、展示会や店頭に行って実物を確認してください。写真で見たのと色味や雰囲気が違った、実際に持ってみると意外と重かった、背負ってみると身体に合わなかったなど、実物を目の前にして初めて知れることもあります。