あなたは、ランドセルのパーツをどこまでご存知ですか?
ランドセル選びをしていると「マチ」「かぶせ」「ナスカン」など、普段聞きなれない用語がよく出てきますが、それって大事なの?不要なの?…といったことが、よく分かりませんよね。
この記事では、ランドセル選びで知っておくと役立つパーツの部位&名称をご紹介します。
この記事の目次
ランドセルの部位とパーツ用語集
メーカーや工房によって差がありますが、150個以上のパーツで1つのランドセルが仕上がります。全ての名前を覚える必要はありませんが、ランドセル選びでよく使われる名称は頭の片隅にでも入れておきましょう。
かぶせ・かぶせ裏
かぶせ
ランドセルの顔とも言える「ふた」の部分です。ランドセルによってカラーやデザインが異なり、教科書などの荷物を雨から守ります。
かぶせ裏
名前の通り、かぶせの裏側を指します。デザインはシンプルなものから柄物までさまざまで、時間割表を入れるスペースがあることも。
マチ
大マチ
教科書などを入れる、メインスペースのことです。ランドセル選びで「マチ幅12㎝」と記載されている場合は、大マチのみサイズとなります。
小マチ
小マチ(細マチ)は大マチの手前にある、小さなポケットの横幅です。小マチの幅でサブポケットの容量が決まります。
ランドセルの容量はマチ幅の広さで変わります。多くの荷物を持つお子様は、マチ幅が広いランドセルを選びましょう。例えばイオンのみらいポケットはマチ幅が最大21.5cmまで伸びるので、数あるランドセルの中でもトップクラスに荷物が入ります。
前ポケット
かぶせを開けた正面にある、チャック付きポケットを指します。
- ハンカチ
- ティッシュ
- レインコート(カバー)
- 絆創膏
- お薬
- 家の鍵
このような小物を入れる際に便利なポケットで、多くのランドセルに備え付けられています。
ポケットの上部だけ開く「ストレートタイプ」と、ポケットの側面まで開く「ラウンドタイプ」がありますが、使い心地に差はないので好みで選んください。
Dカン・ナスカン
Dカン・ナスカンは、ランドセルの側面や肩ベルトに付けられた、物を引っ掛けるための金具パーツです。防犯ブザーや給食袋などをつけるのに使用し、安全性を考えて一定以上の負荷がかかると外れる仕組みになっています。
また、金属アレルギーなどが心配な方は、下記リンク先の記事をご覧ください。
前ベルト(前締め)
ランドセルのサイドから小マチにかけて締められた、補強用ベルトのことを指します。反射材、Dカン、ネームプレートを取り付けるなど、メーカーによって使い方が様々です。
鋲(びょう)
鋲とは、かぶせにベロ(留め具の革)を固定するための金属パーツです。ハートやエンブレムを模したデザイン性を高めた鋲や、反射材の役割を果たす安全性の高い鋲があります。
羽倉(HAKURA)では、あえて鋲をなくしたシンプルで美しいランドセルが販売されています。
ランドセルの背面
背カン
背カンは、肩ベルトと本体を繋ぐパーツ。左右の肩ベルトの動き方で「固定型」「左右連動型」「非連動型」の3パターンがあります。
髪の長い女の子は「背カン」に髪の毛が巻き込まれる場合もあるので、内部構造などをチェックしておきましょう。
肩ベルト
ランドセルを肩にかけるベルトのことを指します。立ち上がり式、S字カーブ式など、さまざまな形状があるので、実際に背負って確認してみましょう。
背あて
ランドセルを背負ったときに背中にあたるクッション部分のこと。背中と密着する部分であるため、通気性がいい素材や構造になっています。通気性の良いランドセルを選びたい方は、下記リンク先の記事をチェックしてください。
下ベルト
肩ベルトとランドセルの底部を繋ぐベルト。肩ベルトと下ベルトは留め具でつなぎ、1本のベルトとして背負います。
吊りカン・持ち手
吊りカン(ランドセルフック)
ランドセルラックや机などに吊るす時に引っ掛ける金具で、基本的にどのランドセルにも備え付けられています。
持ち手(リフトハンドル)
ランドセルの上部にある大きな持ち手のこと。ランドセルを持ち運びする時に使用し、大人がランドセルを持ち運ぶ時や、子供がロッカーから出し入れする際に便利です。
ランドセルの底面
錠前(じょうまえ)
ランドセルの下部にある、かぶせを固定する鍵部分を指します。手動式とワンタッチ式があるので、お子様にあったタイプを選んでください。
錠前差し込み
錠前をとめる部分で、2つの穴があいているのが一般的です。
ただし池田屋のランドセルは、荷物量に応じて3段階に調節できる「池田屋ロック」が搭載されています。全体のフォルムを変えず、大容量の荷物を収納できるランドセルをお探しの方にオススメです。
ベロ(差込)
かぶせと錠前をつなぐパーツの部分です。基本的にどのランドセルにもあるパーツですが、黒川鞄工房に「はかぶせ」と「ベロ」が一体化したデザインのモデルが販売されています。
このようなデザインを採用しているメーカーは稀ですが、お子様の好みを伺ってあげてください。
ダルマカン
下ベルトとランドセルの本体を繋ぐ丸い形をした金具。背負いやすいように回転する仕組みになっています。
ランドセルのパーツ・機能性は年々パワーアップしている
ランドセルのパーツは年々進化しているので、背カンひとつ変わるだけで背負い心地が違います。その辺りの開発は「セイバン」や「フィットちゃん」が頭一つ出ているので、機能性に優れたランドセルをお探しの方は両メーカーをチェックしてください。